飲食店のしつこい勧誘について
こんにちは、熊野です。
私は2ヶ月に1回くらい、経営者の仲間と集まって、3日間程度一緒に過ごす活動をしています。
日本の中で適当な場所を決めて、現地で集合し、お互いの事業について語り合います。
今週は京都に行っていたのですが、
祇園(ぎおん)という町ですき焼きを食べた後に、「もう1軒ゆっくりと飲みたいね」と言って、町の中をブラブラと歩いていました。
そんな時のことです。
飲食店の勧誘のお兄さんが、「お兄さん、どんなお店をお探しですか?」と声をかけてきました。
大阪では規制が厳しくあまり見かけないのですが、
京都や名古屋では、繁華街を歩いていると、必ずと言っていいほど居酒屋やガールズバーなどの勧誘をされます。
「お店にお客さんを紹介したら、売り上げの一部をもらえる」という成果報酬の仕事で、
ネットの社会で言えば、アフィリエイトのようなものです。
この勧誘ですが、実は結構怖いんです。
10メートル離れたところから、こっちを見ているんです。
「あいつらを絶対にモノにしてやる」という無意識の圧迫感を覚えます。
そして、近くに走ってきて、
「お兄さん、どんなお店をお探しですか!」と声をかけます。
たとえ店を探している状況だったとしても、なんか話を聞きたくなくなってしまいます。
そんな時、友人の佐々木さんという人が、私に聞きました。
「熊野さんだったら、どんなふうに声をかけますか?」と。
なんかホームページやチラシのキャッチコピーの発想に似ているな・・・と感じたので、
結構真剣に考えました。
キャッチコピーもそうですが、「最初の一言」で、「その先を読んでもらえるか?」が決まるので、相手に印象付ける言葉を選ばなければいけません。
私だったら・・・
パターン1
「この近所の飲食店63軒を、最大41%オフでご利用頂けるプランをご紹介させて頂いているのですが、どんなお店があるのかご参考になられませんか?」
まずは、このパターンで声をかけてみます。
飲食店の数と、割引率を具体的に示し、リアリティを出します。
(飲食店の数がそれなりに多いこともポイントです。)
そして、「安くなる」というメリットを訴求します。
また、最初の時点で「店に行くかどうか」を決定させるのではなく、「とりあえずは参考にしてもらう」という低いハードルの提案をします。
パターン2
「この近所の居酒屋やバーの生の口コミ情報をお知らせさせて頂いております。よろしければ、ご参考にされませんか?」
このパターンは、アフィリエイトのランキングサイトのような感じです。
口コミに関しては、個人の主観もありますが、有難い情報と思う人もいるはずです。
「生の口コミ」という言葉を使うことも、興味性を引き立てます。
こんな声のかけ方であれば、おそらく興味を持ってくれるでしょう。
さて、なかなか気に入った店が見つからず、その後20分くらい歩いていました。
ちょっと歩き疲れたので缶コーヒーを買って、道端で立ち飲みしていたら、またまた勧誘の人がやってきました。
「お兄さん、どんなお店をお探しですか・・・?」と。
結局面倒くさくなって、その人の勧めてくれた店に入ってしまいました。
勧誘をうっとうしいと思っていた我々ですが、店を探し続けて疲れ果てた状態では、意外にありがたい存在になっていました。
お客さんが本当に欲しがっていて、ニーズが高まっているときには、それなりに集客に成功するということですね。
「ああ、こんなふうにお客さんの獲得に成功するんだね」と思った出来事でした。
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